
![]() ちっちゃいころから動くオモチャが好きでした。はじめは遊ぶだけでしたが、どうして動くのかを知りたくなり、ばらしたり、組み立てたりしているうちにモーターや電気に興味を持つようになりました。ロボット・アニメも大好きだったので、将来、ロボットを作ってみたいと大阪電気通信大学の工学部に入学しました。
「これどうなっているんだろう?」「どうして、動くんだろう?」など、感心や興味をもったら、インターネットや図書館で調べてみる。いきなり難しいことを知ろうとすると嫌になるので、まずは「浅く広く」知る。それが、科学や工学に興味を持つ手始めだと思います。 |
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自動車メーカーが作ったもの、オモチャメーカーがつくったもの、大学の研究室や個人が作ったもの‥。今や2足歩行のロボットは、ぼくたちの身近なところにいます。それらロボットの足をよく見ると、最大12個のモーターが付いています。足首、膝(ひざ)、腿(もも)の付根。人間の関節にあたる部分です。省エネがさけばれている時代に、モーターがたくさん付いていてはムダですよね。そこで、モーターが少なくてすむロボットを開発しようというのが、入部先生の研究室で学んでいるぼくたちのテーマです。
モーターのない2足歩行のロボットをつくってみました。エヴァンゲリオンにちなんで「零号機」と名づけました。材料はホームセンターで売っている組立て家具用のパイプとパイプの中に詰める粘度です。「これがロボット?」と不思議がるかもしれませんが、最初軽く押してやるだけで、トントンと坂道を歩いて下りていくんですよ。動きはスムーズで、人間が坂道を下りていくのと同じようにムダなエネルギーをほとんど使っていない。



動力がないので、今のままでは平坦(へいたん)な道を歩いたり、坂道を上ったりすることはできません。でも、「零号機」の動きを研究して、これをベースにロボットをつくっていけば、より人間に近い動きができ、モーターが少ないロボットができるはずです。例えば、片足首に1個ずつだけしかモーターがなくても歩けるとか…。
それを開発するために、今、ぼくたちがやっているのはセンサーやいろんな装置を使って、「零号機」の動きや歩行のメカニズムを研究することです。研究室にいるのはぼくを含めて5人の仲間ですが、3つのチームを組んで、足の形や膝はどうするかを検討している最中です。そして、ぼくたちの夢は、「初号機」「弐号機」と、より人間の動きに近い、省エネ型のロボットをつくることです。
「入部というソニーで人間型のロボットを開発していた人が、うちの大学に来る」と知ったのは3年生のときです。3年の後期から、学生はそれぞれ将来のこと、やりたいことを考えて進む研究室を決めますが、ぼくは「絶対、入部先生の研究室!」と決めていました(笑)。
先生はこうしなさい、ああしなさいといわず、学生にまず自分で作らせ、うまくいかなかったら「どうしてだろう?」「どうやって改善しよう」と考えさせます。「答え」を教えるのではく、「考えること」「作ってみること」を教える。今はまだ坂道を下りるだけの洗濯(せんたく)竿(ざお)みたいなロボットですが、試行錯誤(しこうさくご)しながら将来は「鉄腕アトム」に近づくようなロボットにしていきたいですね。