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先輩メッセージ

水谷一貴
先輩メッセージ
光をあてると、発光の色が変わる。
大阪産業大学 工学部 電気電子工学科(現電子情報通信工学科)4年 水谷一貴
「夏休みになると、川や田んぼ、山の中に出かけた。ゲームより外で遊ぶことの方が好きだった」という水谷さん。その水谷さんが科学に興味を持ったきっかけは、小学生のころに授業でつくった自作のモーターカーと科学博物館で見たリニアモーターカー、そして中学のときにやった化学の実験だったとか。「電気や情報の世界では、化学って関係ないと思っているかもしれないけれど、実はとても関係が深く、発光ダイオードや光ディスクも化学の知識がないと生まれてこない」。化学の世界は結構広いようです。
■化学ってとても大切なんだ

小、中学生のころ、パソコンのハードディスクやDVDといったものに、どうして電気を使って映像や文字、音声の情報が書き込めるのか知りたくなった。紙に鉛筆やボールペンを使って書き込むのはわかっても、金属やプラスチックみたいな板に一冊の百科事典や映画が丸ごと入っているのって、不思議ですよね(笑)。ぼくが工学部の電気電子工学科(現電子情報通信工学科)を選んだのは、そんな素朴な疑問がきっかけでした。そしてもうひとつ、将来、技術者になる以上、地球環境を守れる技術者になりたいと思ったのも理由でした。

3、4年生になると、研究室を選びますが、ぼくは草場先生の研究室に行くことを決めました。先生の研究が、将来、産業廃棄物処理などにいかせるもので、先生がやっている研究がまさに化学の実験だったからです。今ぼくがやっているのは、希土類(きどるい)の一種であるEu(ユーロビウム)にレーザーをあて、反応のメカニズムを調べる研究です。光をあてると、無色透明だったものが赤色から青色へ発光の色が変わるんですね。中学生のとき、フェノールフタレインにアンモニアを加えると、無色透明だった液の色が一瞬に鮮やかな赤に変わる実験をしました。今でもそのときの驚きや感動を覚えていますが、目に見える形で物質が変化するのを見るのは楽しいですね。

情報や電気といった分野は、一見化学とは無関係に思えるかもしれないけれど、電子のやりとりをする(化学反応)意味では同じです。電子情報通信工学というと、パソコンに向かってプログラムを作って、ロボットを動かして…といったイメージが強いかもしれないけれど、化学もとても重要な分野で、この部分をしっかりやっていけば、それが将来、光メモリや原子力の分野だけではなく、いろんなことに役立つ可能性を持っている。そのへんが、化学の実験をやっていて面白いところですね。

■環境にやさしい部品をつくるエンジニアに

就職先が決まりました。今の自動車はエンジンルームの中にも、車体の中にも無数の電気配線が通っています。エンジンを点火するためのもの、エアコンの配線、スピードメーターやナビに電気や信号をおくるための配線…。これらをハーネスと呼ぶんですが、それを主に設計・開発・製造している会社のエンジニアです。

会社は、廃車するとき、どうやったら車中に張りめぐらせたハーネスをスムーズに回収できるか、リサイクルするためにはどんな素材を使ったらいいかなども研究しています。そういったところにも惹かれて入社を決めました。ぼくは化学も好きだけれど、自動車やバイクも大好きで、それでハーネスを中心に自動車の部品を研究・開発・製造しているメーカーを選んだんです。就職したら、大学で学んだ知識と技術をいかして、環境にやさしい部品づくりに取り組みたいですね。

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