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先輩メッセージ

有馬智幸
先輩メッセージ
4足歩行のロボット、太陽を追いかけるヒマワリ…
摂南大学 工学部 電気電子工学科 4年生  有馬智幸
「小さいころから工作は好きでした。でも、高校時代はこれといった目標もなく、何となく工学部に入学しました」という有馬さん。でも、大学に入ってから工作熱に再び火がついたようで、工学部で学んだ専門知識を活かしてロボットから超音波を使った距離計まで、さまざまなものを自作して楽しんでいます。そして、4年次になった今、大学院への進学を決意。「ナノメートルという人間の目で見られない微細な世界を、人間の目で見える世界に変える科学技術のすごさ、面白さにみせられ、自分でもそんな装置を作れる技術者、研究者になりたい」というのが進学の理由です。
目に見えない極微(ごくび)の世界に感動

中学生のとき、校内の池から取ってきた水を顕微鏡(けんびきょう)で見たことがあります。何も見えない水滴(すいてき)の中に、ケイソウやゾウリムシなど微生物(びせいぶつ)が生きて動いていた…。面白くて、夢中になって顕微鏡をのぞき込みました。でも、井上先生の研究室に入ってイオンビーム装置のことを知り、そのとき以上に興奮しました。微生物の大きさは0.1mm程度ですが、イオンビーム装置を使えば分子や原子といった10億分の1メートルの世界が見えるようになるんです。すごいと思いませんか。

顕微鏡はレンズを組み合わせれば作れますが、イオンビーム装置を作ろうとすると電気からコンピュータ、化学から物理までいろんな分野の専門知識が必要になってきます。「電気やコンピュータだけでもたいへんなのに、その上、化学や物理まで学べなんて、ゼッタイむり」と思うかもしれません。ぼくも最初はそうでした(笑)。でも、少しずつ知識を積み重ねていけば、必ず理解できるようになります。理解できるようになると、もっと知りたくなり、自分の手で作ってみたくなります。

今、ぼくは井上先生の研究室で、イオンビーム装置に組み込む制御(せいぎょ)回路(かいろ)を作っている最中です。作っていると、途中でいろんな問題がでてきたり、ここはこうした方が良いとかいったことがでてきます。それを自分なりに工夫したり、考えたりして作っていると時間が経つのも忘れてしまいます。周囲の友達はみんな就職活動で走り回っていますが、ぼくは大学院への進学を決めました。先生といっしょに作っているイオンビーム装置を、自分の手で完成させたいからです。このイオンビーム装置が完成できれば、世の中の「作る技術」に大きな貢献ができるからです。

工学部で知ったモノをつくる楽しさ

超音波を使った距離計、4足歩行のロボット、太陽のある方角を向くヒマワリ(光を感知する装置)など、4年間にいろんなものを作りました。距離計は3m測れるように設計したのですが、実際には1.7mしか測れなかったり、4足ロボットもまっすぐ歩かず、右方向へどんどんずれていったりと、失敗もたくさんありましたが(笑)、その原因を自分で確かめ、改良を加えて思い通りに動かすのがとても楽しいんですね。

高校のときは受験勉強が忙しく工作の楽しさを忘れていました。でも、工学部に入っていろんな知識や技術を身につけるうちに、自分の手で作ってみたいという思いと、自分で作れるという自信がでてきました。井上先生は工学部の「工」は工作の「工」、工夫の「工」とよくおっしゃいます。工学部で学んでみて、先生の言葉の意味がよくわかりました。さっき言った装置やロボットは大学の授業で作ったものではなく、全て自分の興味で作ったものです。楽しいですよ、知識をもとに自分でモノが作れるのは!!

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